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9月1日、佐渡国際トライアスロンAタイプを無事完走!
そしてエイジ優勝というだけでなく、総合5位に入賞と、実力からするとかなり出来過ぎな
ご褒美をいただくことができました。
私のトライアスロンロングディスタンスへの挑戦は今回が7回目になります。
今までの失敗からいろいろ考え、レース前の準備からレース中の補給等、いろいろ工夫して
挑みました。最後ラン2周目でたくさん歩いてしまいましたが、それ以外は出来過ぎの
レースとなりました。そんな私の出来過ぎレース、その準備、練習段階から実際のレース中の
ことを、振り返ってみたいと思います。
【準備 練習編】
・スイム あまり好きでなく、速くもなく、特に海で泳ぐこととバトルが嫌いですが、
練習しないと泳力は落ちます。かといってたくさん練習しても効果は数分と、バイクやランに
比べてレースへの影響があまりないので、あまり頑張らず、とりあえず週に2回はスイム練に
参加することを目標にしました。
・バイク 逆にこちらはレースへの影響力が非常にあります。Zwiftを導入してから、出勤前の
ちょっとした時間も有効に練習時間にあてるようにしました。実走練習はバラモンや皆生等の
レースのほか、坂のあるコースを何往復か繰り返す練習を8月に2回ほどしました。
この時は、レースで実際に使う予定だったモルテンを補給しながらおこないました。
・ラン もともとランは得意な方ですが、いつもトライアスロンのランでは全然走れないので、ブリックラン、つまりバイク練の後に少しでも走るように心がけました。
【準備 練習以外編】
・アルコール それまで毎日大量のアルコールを摂取していましたが、1か月前から少しずつ
量を減らし、最終的には4日禁酒しました。禁酒の理由は内臓を元気にするためです。
特に肝臓は疲労に大きな影響を与えるとのこと、いつも痛めつけてる肝臓を少しいたわって
あげようという作戦でした。
・カフェイン 直前(3日前)に突然思い立ってカフェイン断ちしました。カフェイン断ちの
理由は、レース中カフェインがよくきくようにです。ただ始めたのが遅すぎて、前日禁断症状
で頭痛が。カフェインたつなら1週間位前から始めればよかったと後悔しました。当日の朝、
カフェオレを飲んだら元気になりましたが、レース中とる予定だったカフェインはほとんど
とれず、ランの30キロ過ぎに無理やりとったメダリストコーヒー2口のみ。カフェイン断ち
した意味があったかは不明です。
・食事 ゆるいカーボローディングをしました。去年徹底したカーボローディングで失敗して
いたので、今回はゆるめにしました。レース1週間前から4日前まではタンパク質を多め、
3日前からは炭水化物を多めにしました。2日前からは大好きな野菜をはじめ、消化の悪そう
なものはとらないように気を付けました。
・モルテンとOS1 今回、補給はモルテンにしました。モルテンを使った練習を数回しました。他のジェルと違い1回に接種する量が少ないので、胃への負担が少なく、補給しやすい
ように感じました。OS1は、レースの2日前から積極的に飲むようにし、ミネラルバランスに
気を付けました。
【レース編】
・スイム 佐渡はいっせいスタートなのでバトルが激しい。おまけに今年はうねっていて沖に
行くまでかなり時間がかかりました。ここで焦ってもしょうがないと、終始冷静に、なるべく
足を使わず心拍をあげず、そして水を飲まないように呼吸に気を付けて淡々と泳ぎました。
スイムアップした時に時計をみたら1時間38分、去年よりも8分も遅くてもしかして
ビリの方?とちょっと焦りましたが、トランジッションに行ったらまだたくさんバイクが
あり安心しました。うねりのせいで恐らくみんな遅かったのだと思います。
・バイク とにかく調子がよかった!最初から最後まで気持ちよく走れました。最初から
あまりとばさないように、くるくるまわすようにこころがけました。何人も抜きました。
途中沿道の応援の方から、「女性5人目位!!」と聞き、うそ??と思いながらもテンションがあがり、アドレナリンがでてますます元気になりました。小木坂も、あれ?もう終わり?
という感じでしたし、いつも向かい風できつい最後の海岸沿い10キロが今年は追い風でした
ので、気持ちよかったです。トランジッションに行ったら、前に4台しかバイクがない。
やった??!あとは得意のランだから、大崩れしなければ結構いい順位いけるかも!
と思いました。
・ラン のんびりトランジションでトイレに行っている間に一人に抜かれ、ランスタートは多分6位でしたが、すぐに抜き返し、5位になりました。初めて順位を意識して走ることになり
ました。1周目は快調で、おそらく平均キロ5分半位のペースで走ることができました。
エイドでは水をのみ、冷たいスポンジをもらっては肩にはさんで走ったので、暑さはほとんど
感じませんでした。サブ4ペースで順調でした。補給も、持っていたモルテンを少しずつとり
ながら走りました。2週目に入るころからペースダウン。吐き気から補給も取れず、気力が
続かない。ここまでせっかくいい順位できているのだから女性に抜かれたくないと、後ろばか
り気になりました。とにかく少しでも早くゴールに近づきたいという思いで、必死に歩いたり
走ったりを繰り返しました。いつもラン後半でコーラを投入するのですが、逆にますますお腹
がふくれて具合が悪くなると思い今回はコーラを封印。最後3キロ位は、13時間切れるか
どうかの瀬戸際、少しペースをあげてみんなの待っている商店街、そしてゴールへと
走りました。ゴールタイムは12時間59分57秒、なんとたった3秒ですが13時間を
切ることができました。
【レース終わって思うこと】
今回のレースで出来過ぎの結果を出すことができた理由は簡単にはまとめられませんが、
私なりに考えると以下の点が大きかったのではないかと思います。
・実は(?)暑さに強かった。
・水分補給をきちんとできた。
・梅干し、OS1で塩分補給がうまくできた。
・モルテンでエネルギー補給がうまくできた。
・佐渡のバイクコースの坂の傾斜が私の得意な傾斜だった。
レース後は、がまんしていたお酒も解禁、飲みまくりました。翌日は青トラの仲間とお寿司屋さんで打ち上げ。おいしいお刺身、お寿司、岩ガキにビール、日本酒。
帰りの新幹線でもまたまた飲みまくり。本当にこの4種目目があるから、レース中の辛かった
ことが全部楽しい思い出に上書きされちゃうんです。
大好きなトライアスロン、これからも細く長く、大好きな仲間たちとずーっと続けていきたいと思います。今回のような出来過ぎた結果はもうないかもしれませんが、それでもいつも笑顔でゴールを目標に、努力を続けたいと思っています。
★青トラ代表 関口より★
谷川さん 本当におめでとうございます!私も嬉しいです。
今回の佐渡国際トライアスロン青トラツアーでは、参加特典のひとつに
モルテンロングディスタンスパッケージを用意して皆さんに利用いただきました。
非常に、効果があったメンバーが多く今後もモルテンを上手に活用いただける機会を
提供しようと思っています。
モルテンの詳細は公式サイトをご覧ください。
ご購入希望やお問い合わせは青トラへご相談ください!
「と、トライアスロンやる?」
1月も終わろうとしていた寒い夜、友人から届いたランダムなメッセージ。絶対無理!と一瞬思う。が、なんで無理なんだっけ?と天の声から質問返しが来た。
考えてみると、泳げなくはない(最後いつクロールしたか思い出せないけど)。高校生時代チャリ通してた(ロードバイク乗ったことないけど)。普段からリフレッシュ目的で走ってる(ノロノロペースだけど)。じゃあ、3種目一応できるじゃん。最初から無理って決めつけない方がよくないか?とまた天の声。頭の中ではけっこう悶々としたくせに友人には、「やる!トレーニング頑張る!」と調子よく返事をしていた。今思えば友人からのこのメールがなければトライアスロンとは無縁の人生を送っていたと思う。
本格的にトレーニングを始めたのが2月中旬。その時には先ほどの友人と5月の新島トライアスロン大会、しかもオリンピックディスタンス(OD)に申し込んでいた。合計51.5キロ。自転車も買ってないのに、本番まで3か月。今思えば大胆無謀過ぎる決断。大会が近づくにつれ、日々トレーニングの時間とともに増す不安・・。不安を忘れるためにひたすらトレーニングの予定を入れた。運よくGWがあったので、2週末連続で合宿に参加したりした。周囲からは「何を目指してるの?」と言われた。自分ではストイックでもなんでもなく、ただ不安に駆られて必死なだけ・・。不安が日に日に大きくなる中、今回は「記録より記憶に残るレースを!」を目標に、最悪途中リタイアしても元気に帰って来れればよしとしようとなかば開き直る・・。
不安をトレーニングの汗でごまかす日々であっという間に3か月が過ぎレース当日。新島は天気もよく、海も穏やか。よかった?と安心して一緒に出場した友人らとお菓子をパクパク食べながらスタートを待った。意外と緊張してない?緊張を通り過ぎて感覚がマヒしてるか?スタート直前にゲート前で待っていたら、ご本人も出場する青トラの吉野コーチが「頑張って!」と声をかけに来てくれました。どんなにうれしく励まされたことか!
新島のウェーブスタートは女性選手が一番最初にスタート。スタートのホーンとともにビーチをダッシュしてスイムスタート。前日練習で泳いだコースと同じだし、水温もちょうどいい。これは制限時間内で完走できるかも?そう思ったのもつかの間、一つ目のブイを周ったあたりで、首まわりに異変が。ウェットスーツのマジックテープをきつく締めすぎたかな、首が苦しい。息がしづらい・・。ウェットの首まわりのマジックテープをビリっとはがした。海水がウェットに大量流入。そりゃこうなるわな・・と心の中で一人ツッコミを入れる。それでも苦しい。息ができない。2ストローク毎に息継ぎを入れても息ができない!なんで・・・?もう無理・・。周りへの迷惑を承知の上平泳ぎを始める。2個目のブイを通過。息を整えようとしても顔に水をつけるとどうしても息ができない。もう泳げない・・・そう思って近くのライフセーバーに手を振った。すぐに来てくれたカヌーにつかまりつつ息を整える。遠くの砂浜に見える大会会場をぼーっと眺めつつ「ここでリタイアしたら金輪際トライアスロンの大会に出ることはないだろうな。てことは一生トライアスリートになれないってこと?」今まで指導、応援してくれたたくさんの人たちの顔が、励ましの言葉が頭の中をよぎる。ライフセーバーの人がジェットスキーのレスキューを呼ぼうとしてるのが見える。助かった、と頭の片隅で思った瞬間、なぜか、「ちょっと待って下さい。」そう言ってしまった。「もう少しだけ頑張ります。」もう一回だけ泳ぎ出してみて、それでも苦しかったらリタイアしよう。そう覚悟を決め泳ぎ出そうとしたら、ライフセーバーの方が「わかりました。カヌーでついて行きますね」そう言ってくれた。その言葉がとても心強かった。また息ができなくなったらまた助けてもらえる!よくも悪くも?超ポジティブ思考をもって再度泳ぎ出した。そしたらなんと思いのほかリラックスして泳げた!2周目の最後の方なんて気持ちよく泳げて調子にのってツービートキックしだしたらどんどん進んだ笑。ついにスイムアップ。時計を見たら36分ちょっと。あれ?意外と4時間の制限時間内に終われるんじゃない?
トランジションを終えて次はバイク。今まであまり外での練習ができなかったせいか、スイムで疲れてたせいか、思ったより全然進まない。脚が重い。風も強いしアップダウンも結構ある!と環境のせいにしてみる。どんどん抜かされていく・・・最後の方にはもう人もまばらになるくらいで、ここに来てまさかの孤独感と、制限時間への心配がマックスになる。そんな中の沿道の島民の皆さんが頑張れーと声をかけてくれたのがとても励みになりなんとか頑張れた。
一生終わらないんじゃないかと思うくらい長い長いバイクを終えてT2へ。そこにはすでにゴールした吉野コーチが。もう終わったんですか?!と声をかけるが世間話する暇もなく最後のランへ。ODを実際に体験するのも今回が初めて。バイクから降りて走り始めてみると、ひざが上がらない涙。脚が棒とはこのことか、と妙に納得。新島のコースはランの急坂が有名で、吉野コーチからは事前に坂でも歩かないで下さいと言われてたものの、がっつり歩きました(吉野コーチ、ごめんなさい)。坂が緩くなり始めた頃また走り始めたら、他の選手たちが見えてきた。孤独感は払拭されたものの、周回遅れだからまた焦り始める。一緒に来た友人ともすれ違いながらハイファイブをして励ましあった。仲間と一緒に来て本当に良かったと思える瞬間でした。ランコースの後半は下り坂。1周終えた頃にはすでにゴールした選手達がいる中で「2周目ランスタートは小笠原あきさん!」と場内で堂々アナウンスされちょっと恥ずかしい。一人で走りながら笑ってしまった。でもこれも励みになった。そしてそして・・・時計を見ると制限時間内でゴールが見えてきた。意外と地味な(失礼)新島トライアスロンのゴールゲートをくぐりフィニッシュ!ゴールそばで青トラの関口さんと友人が待ち受けてくれた。記録は3時間22分。当初の目標だった笑顔でゴールする!が達成できたので大満足。レースの内容は・・・完全に準備・実力不足。スイムもバイクも反省点がてんこ盛り。でもある意味本当に記憶に残るレースになりました。デビュー戦ということもあり、この新島大会は一生忘れません。次のレースはもっと「楽しく」完走できるように精進します!
トライアスロンは始めてみたいけど、ハードルが高い・・と思われがちですが、体を動かすことが好きなら是非チャレンジしてみてください!普段知り合う機会のない人たちと練習を通じて出会ったり、大自然の中で気持ちよくトレーニングできたり・・普段のトレーニングが楽しい!と思えるはずです。そしてなによりも旅する気分で大会に出られるのもトライアスロンの魅力です。今まで行ったことのない新しい土地で泳いで、漕いで、走って・・その後は特産物を食べて笑。自分の目で、足で、舌で、体全体でその土地を満喫できます。
<はじめに>
おかげさまで今回で四回目の宮古島大会。
いつもは勢いと根性だけで挑戦しているのですが、今年は「らくらく完走」をスローガンに、色々な「作戦」を立てて臨みました。
結果的には、楽々とは行かず、今回も「大変」だったのですが、どんな作戦を立てたかなども含めてご紹介します。
<作戦>
同じことするなら「できるだけ楽に」をモットーに、以下の3つを実施。
1)楽に補給ができる方法を考える
2)「バイクパート」で、出来るだけ楽をする
3)ランは「省エネマイペース」を心がける
1)は、これまで「高カロリー」なエネルギーを半ば強制的に摂取して、途中で「気持ちが悪くなる」事がたびたび。
そこで、最近出てきた「胃腸にやさしい補給食」をレース前からローディングして、レース中の胃腸の負担を減らしました。
2)については、秘密兵器の「パワーメーター」を導入。
レース中に自分がどれくらい頑張って漕いでいるかを数値化して「頑張りすぎない」ようにコントロール
3)の省エネは、これも最近登場してきた「省エネシューズ」を導入し、スピードではなく楽な走りを心がけました
<レース>
当日の朝は土砂降りでしたが、しかし風が無く「スピード」は出しずらいけれど「一定ペース」でレースを進めるにはちょうどよい感じ。
朝の時点では気温も高くなく、うまくゆきそうな予感。
最初のスイムは、集団に引っ張ってもらうことも考えて中段からスタートするもののバトルがひどく、結構苦労しながらアップ。(1:04:09)
次のバイクで、秘密兵器のパワーメーターを見ながらライド。数値を見ながらだと自分の感覚がずれている(思った以上に踏んでいるなど)事がよくわかりとても良い感じ。
補給もいにやさしいモノにしたおかげで、いつもに比べて疲労も少なく、しかしそれなりのタイムでフィニッシュ(5:22:58)
バイクの調子が良かったこと、シューズが案外とスピードを出せた事もあり、ランの最初はかなりハイペースを刻む。
しかしこれは「マイペース」を完全に超過。
10kmくらいから早くもペースが落ちて、21kmの折り返し以降は気温が上昇してきたこともあり、気力も続かず半分くらい歩きました。
そしてヨレヨレになりながら、しかし周りの応援に背中を押され、何とか夕暮れになる直前くらいにゴール出来ました(5:03:10)
<結果と反省>
結果的には、スローガンの「らくらく」には遠く及ばずでしたが、しかし、これまでのベストタイムで完走できました。
反省点は、バイクで足がいつもより残っていたのを良いことに、ランの最初でペースを守らず飛ばしてしまったこと。
結果的に、これによって最後まで走り切る事ができなくなってしまいました。
しかし、補給に気を付けたこととBikeのパワーメーターを使ったことは大成功。
特にパワーメーターはあれほど役に立つとは思いませんでした。
<最後に>
こうやって色々な工夫ができて、それをレースで試せて、直ぐにリアルな結果を得る事ができるというところは、このスポーツの面白さだと思います。
そして、いくら作戦を立てても思い通りにならないことが沢山あって、それを気合や根性でなんとかしょうとしながら、でもなかなかしんどい。
でも、応援に励まされながら(仲間や島の応援は最高!!)、最後まであきらめずに頑張って、みんなそれぞれのゴールを迎える。
こんな体験ができる事も、トライアスロンの醍醐味だと思います。
そして、また来年も新しい作戦を立てて、あのきれいな海で泳いで、島の皆さんに応援してもらって、仲間と一緒にゴールを目指せたら最高です。
ありがとうございました。