« 前の記事 | 青山エイドステーション TOP | 次の記事 »
もともとはこの10年ぐらい、バイクにずっと乗っていて、ロングライドを中心にイベントや遠征に行ってました。
トライアスロンを始めるきっかけは、今年初めにたまたま転職があり、2ヶ月ほど休職期間がありまして、いつもだったら、ハワイオアフ島でコンドを借りて、1週間ぐらいバイク合宿をしていたのですが、今回はそれもできず、さて、何か近場でできる運動がないかと思案。上手くなれば仕事や老後の付合いに役立つ(かもしれない)ゴルフか、できたらカッコいいトライアスロンか迷い、結局花粉症がひどいのでゴルフを諦め、1月から孫崎コーチのチャレンジコース1期生として参加しました。行ってみると、周りはフルマラソン経験者やリレーで参加していたりと経験者が多く、スイム・ランの経験が全くない自分はちょっと怯みました。
実は当時はバイクに乗り過ぎていて、脚の筋肉が完全にバイクに適応してしまい、ランは1km走っただけでも、筋肉痛で歩けなくなってました。バイク乗り過ぎると走れなくなるという都市伝説は、本当でした。今から思うと、本当にできの悪い生徒を根気よく見ていただいたコーチには感謝です。
練習は、年間5,000km乗っていたバイクを封印して、その分をスイムに集中しましたが、長年自己流で身についてしまった泳ぎ方の改善には、コーチのアドバイス、you tube、参考書他、ずいぶんと教わりました。
またこの半年は、大会に参加できない分、出来る限り合宿にも参加しました。思い出すだけでも桐花園や大島のキャンプ、南房総サンセットブリーズ保田、諏訪湖、湯の丸GMOと、結構行きました。
プールの練習は、ターンが苦手だったのと長い距離を泳がないといけないので、長水路50メートルプール巡りをしてました。オリンピックで代々木や東京体育館、辰巳が使えなかったので、世田谷大蔵のプールや夏は芝公園の屋外、しまいには横浜国際まで通ってました。おかげで、なんとかプールでは1500m泳げるようになったのですが、オープンウォータースイムはやっぱり全然違っていて、最初は波に飲まれては塩水飲みまくり、ヘッズアップができないので気が付くと90度くらい曲がって泳いでたり、またちょっとバトるとビビって足をついてました。これも夏には八景島や材木座のインターバルにほぼ毎週通ったおかげで、波が来ようと、ぶん殴られようと泳ぎ続けることに慣れたのが、大きな自信につながりました。
気が付いてみると、5月の新島でデビューするつもりが、大会がどんどん逃げていってしまい、こうなったらと、あるだけエントリーしまくりました。エントリーした大会を数えてみたら、新島から始まって横浜国際、伊豆大島、秋田象潟、木更津、長良国際、沼津千本浜、そして2度の延期を経た九十九里で、ようやく舞台に立つことができました。
いよいよ待ちに待った99Tでは、目標タイムを3時間10分に設定して臨みました。スイム45分(100m/3分ペース)、バイクは1時間20分(時速30キロペース)ランは60分(キロ/6分ペース)にトランジション5分加えたタイムです。
実際のレースでは、スイムは波もなく直線のコースだったのでとても楽に泳ぐことができ、36分とほぼプール並の2.5分/100mペースで、まずまずでした。バイクは予定通り30キロ+位のスピードに抑え、かつ半分ぐらいはインナー縛りで足を残すことを試みて1時間17分で終了しました。
問題はここからで、走り始めてみるとそれでも思った以上に足を消耗しており、全然太ももが上がらなく、5キロを過ぎると、いつ足がつってもおかしくない状況で、思う通りに走れませんでした。
結局後半は、1キロごとに立ち止まってはストレッチをする状況で、止まっているところを途中でメンバーに目撃をされてしまいました。足を誤魔化しながらなんとか63分でゴール、合計3時間16分は、寒さ対策のためにバイクウェアに着替えた13分のT1トランジションを除けば3時間+1桁分の、当初目標を上回る着地でした。
一度ゴールできると次は…と欲が出るもので、課題はもちろんランなのですが、むしろランに足が残せるバイクの練習が足りなかったのかな??
始める前は、トライアスロンなんて自分には無理な遠い世界のこと、特にスイムのスタート台から勇敢に飛び込んで行く”勇者”達の姿に何より憧れていました。今回気温も低い環境でも、怯むことなく河に飛び込むことができ、ようやく自分もその1人になれたことが、何よりも嬉しかったです。
思い返してみるとこの10ヶ月、いろんなイベントや練習の機会を設定していただいた関口さんを始め、孫崎コーチ、吉野コーチ、河原コーチ皆さんのアドバイスで何とかたどり着くことができました。
本当にどうもありがとうございました。
posted by 2021.11.12 | メンバー