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今思えば、去年2020年は、憧れの「アイアンマン」になるはずの年でした。
国内のロングで3年修行し、満を持して2020年4月のアイアンマン台湾にエントリー。さらに、2020年4月のアジアトライアスロン選手権(広島県廿日市市)でアジアエイジグループ選手権出場の権利もゲットしていたので、せっかく日本でJAPANウェアを着る機会があるなら出てみようと、こちらもエントリー。この2連戦で2020年は楽しいシーズンインを迎えるはずでした。
誤算が生じたのは、年明けすぐ。1月の勝田マラソンで、なんと剥離骨折。2レースとも断念するしかないかと意気消沈して過ごしていると、今度は、世界中でコロナが拡大。自分だけが出場できないのではなくレース自体がなくなってしまうという、まさかの展開になりました。
その後も予定していたレースがどんどん中止・延期に。時間ができたのでバイクに乗る時間が増える一方で、「ラン=骨折」という強迫観念からランへの興味は完全になくなってしまいました。もともと3種目だと「スイム、バイク、ラン」と順を追うごとに順位を落としていくタイプなのに、ランの練習は完全にそっちのけ。特に夏は暑いので月間距離はどんどん減り、ガーミンの記録によると8月は3?(!!)という見事な堕落ぶりでした。
そんな偏った練習をしている間に2021年になり、引き続きレース開催の見通しが混沌とする中、2020年に延期になったアジアトライアスロン選手権が、国内選手のみで開催されることが決定。本当はJAPANウェアを着て海外選手と一緒にレースをしたかったのですが、コロナ禍でそんな贅沢は言えません。むしろ石垣に続いて2戦目のレースに出場できることに感謝しながら、いそいそと広島県に向かいました。
前日にバイク預託に行きましたが、土地勘はないし、知り合いも少ないし、西っぽいイントネーションがあちこちから聞こえるし、随分アウェイな感じで切なかったので、とりあえず広島焼を食べて元気を出しました。もともと西日本には地元のレースで活躍する強豪選手が多いらしく、今回も参加人数の割にはレベルが高い印象。そして、やたらJAPANウェア率が高い。もちろん青トラメンバーももれなくJAPANウェアで参戦。私だけ健気に青トラウェアだったので、逆に目立ちやすくて便利でした。
レースは、水温が低いためスイムが750mに短縮になり、いきなり不利な展開に。スタートの合図で海に入ったら水が冷たくて足先がキンキンしましたが、知らんぷりしてスタート。コースロープもなく、なかなか泳ぎやすいコースでした。
バイクコースは8周回。出場経験のある青トラYさんが事前にフラットだと断言していたのに、気持ちよく飛ばせる場所は少なく、アップダウンとコーナーとUターンの連続でした。気持ちよく下ったらすぐUターンとか、上り坂が終わってホッとしてコーナー曲がったら実はまだ上り坂が続くとか、なかなか忙しいコースでした。
ランコースは海沿いを5周回。ジリジリと日差しが暑く、最初の上り坂で早くも歩きたい気分でしたが、海辺では無邪気に潮干狩りしている子どもたちがたくさん見えて癒されました。2週間前の石垣では、水と間違えてスポーツドリンクを頭からかけてしまい、慌てて水をガバガバかけまくる失敗がありましたが、今回は水しかなかったので安心してかけることができました。
ゴール後は、スタッフの誘導に従って流れ作業のようにそそくさとバイクをピックアップして撤収。コロナ対策のためゴール付近で他の選手を待つこともできず、少し寂しい気もしましたが、3種目できただけで本当に満足でした。
今年も国内のロングは軒並みなくなってしまい、良くも悪くもしばらくゆったりできる期間が続きそうです。来年はエイジ区分が上がる年なので、あからさまに避けてきたラン練習をしっかり増やして、記録も狙いつつ初のアイアンマンレースに挑戦したいと思います。
やっぱりレースは楽しいし、得るものもたくさんあります。マスクをつけずに大声で仲間を応援し、レース後は密になって打ち上げできるような世界に早く戻ってほしいなーと改めて思いました。
posted by 2021.05.13 | メンバー