« 前の記事 | 青山エイドステーション TOP | 次の記事 »
自身が考えるトライアスロンとは
まずは、始めたいと思ったら、とりあえず青トラに申し込んでみることです。あとはスピリットがあるかないか。できるからやるのではなく、できないかもしれないけれど一歩踏み出す。大会の1日だけがレースじゃなく、大会に向けてのトレーニング全てがひとつのレースなのです。
私がトライアスロンを初めたのは去年(2015年)の10月。
きっかけは、ずいぶん昔の話になりますが、大学生のころBRUTUSという雑誌の中で、建築家のエドワード鈴木さんがコナ島に挑戦した記事を読んだこと。それから約30年間チャンスをうかがっていましたが、何かに理由付け見送っていました。しかし、今年娘も社会人となり50代となった今最後のチャンスと思い決意しました。デビュー戦のターゲットは六か月後の石垣島。スイムはOWS(オープンウォータスイム)を5年程やっていたので不安はありませんでしたが、バイクとランは全く経験がないことから完走するスタミナ面が課題でした。
でも、ハードルが高いほどモチベーションは上がります。どうやったら課題を克服できるか、その手段を考えて実行に移す。そのプロセスが楽しいものです。トライアスロンにハマるのは「理想を実現するために今の自分をどう変えていくか」ということに興味がある人。実際、経営者や医者、弁護士など、人生において成功している人が多い。トライアスロンは、ハードルが高いほど燃える人には魅力ある競技ですが、逆のタイプの人にとってはとんでもないスポーツです。
私の場合、細かい練習計画は特にありません。そのかわり、夜の飲み会までに1時間あったらプールへ、帰りが0時前となれば自宅でローラ台を30分、週末はランと、かならず週2回の休息日以外は何かしらの練習を行うようにしていました。始めたころとあまり練習量は変わりませんが、質は変わりました。初めは、とにかくがむしゃらに、いかに距離を長くやるかでした。でも、ちょっと待てよと。速い人は間違いなくフォームがきれい。しかも小柄な華奢な女性達のパフォーマンスがすごすぎる。パワー任せの自己流のフォームじゃ、絶対上達しないと気づき、ランとバイクの入門書を読み漁り、青トラの練習会にも積極的に参加することとしました。正しいフォーム、知識を身につけると、速くなる、楽になるだけじゃなく、故障しにくくもなります。やはり土台造りが大切なのです。
2016年4月10日 石垣島トライアスロン大会
前日の4月9日石垣島へ移動
沖縄はもう夏、暑さに戸惑いながらホテル日航八重山で青トラメンバーとジョイン。バイクを組み立て、早速、皆さんとトランジッションエリアまでバイクの試走、そして軽めのスイム。コロラルドブルーの海、さすが沖縄、透明度も抜群でした。夜は前夜祭ということで青トラメンバーと焼肉パーティー、石垣牛しっかり堪能しました。その後は地元の方に挨拶がてら一人繁華街の美崎町へ。石垣島は離島にも関わらず繁華街がしっかりしているので夜のアクティビティーも少しあるとうれしい私としては申し分のないデビュー戦会場となりました。
4月10日大会当日
天気予報は曇り、路面は濡れていましたが雨は降っていませんでした。まだ日が昇っておらず真っ暗のなか会場までバイクで移動、トランジッションで周りの人の見様見真似で何とか準備を整えスタートラインへ。スイムはビーチからの年代別順のウェイブスタート。私は第5ウェイブ、OWSで何度も味わっているスタートなのでリラックスしてスタートに臨めました。想定通り、常に人ごみの中を泳ぐこととなりましたが、ほとんどサイティング(頭を水面から出しての方向確認)せずに済み、タイムも予想通り30分を僅かに切る29分(総合102位)のペースで完泳。ウェットスーツの着脱に手間取りながらもバイクスタート、第一関門を無事クリアーしました。
バイクコースは、島を半周約40?のコース。3か所ぐらい長いきつめの登りがありましたが、全体的に景観もよく走りやすかったです。ペースは、DHバー装着時にTTポジションのフィッティングをしっかり行ったことと、コンパクトクランクをノーマルクランクへ変更したのが功を奏して、平地では高額バイクを抜きまくり超気持ちいい状況。しかし、登りでは抜き返されまだまだだと思い知らされることを繰り返し、トラブルなしで無事ゴール。タイムも1時間32分(総合144位)で3時切りも狙える拍子抜けするぐらいの順調ぶりでありましたが、やはりそんなに甘いものではありませんでした。次に想像もしていな状況が待ち構えていました。
ランは海沿いの市街地を駆け抜けるフラットなコース。足に全く痛みやハリがなくこれはいけると思ったとたん、今までに経験のない横腹の重い痛み、歩きながら回復を待つが痛みが収まらず、しかも、日が照ってきて暑さと湿気の追い打ち。完全に完走狙いに切り替え、地元の方の声援があるところだけを走り、それ以外はウォーキング。ずいぶん抜かれることとなりましたが、ゴールが見えてきたところで、温存していた全てのものを出し切り超ラストスパート。大きな歓声の中、ラン1時間6分、トータル3時間7分(総合218位)でゴールイン。
ゴールでは、青トラのメンバーとお互いの成果を称えあい、仲間がいてくれるありがたさを噛み締めながら、ゴール後のアワードパーティーへ。青トラメンバーおそろいのユニフォームということもあり超圧巻。ほぼパーティー会場を制圧ムード。青トラメンバーに入賞者がいたことや道端カレンさんが入賞したことで盛り上がりながら、極め付きはじゃんけん大会、なんとわたくし航空券をゲットしてしまいました。しかも表彰台前でインタビュー、しっかり勝者の余韻までを味わってしまった大変楽しめたデビュー戦となりました。
今後は、さらにミドル、ロングとステップアップを踏み70歳台までしっかりトライアスロンを楽しみたいと思っています。また、2020年東京オリンピックに向けてトライアスロン競技者らしい何かしらの支援をしていければとも思っております。最後に、この場を借りて改めて青トラ代表の関口さんをはじめコーチ、メンバーの方々、そして、石垣島大会運営の関係者に感謝と敬意を込めて、厚く御礼申し上げ、終わりとさせて頂きます。
2016年4月11日
坂田千代次
posted by 2016.04.25 | メンバー