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★雄さんの『みやぎ国際トライアスロン仙台ベイ七ヶ浜大会』初めてのトライアスロンレース★

今年4月末に入会しました沼田(ゆう)です。

これまでの自分にとって、トライアスロンは極めて過酷なレースという印象が強く、まさか自分が関わることはないだろうなと思っていました。それが今では、一生のパートナーに出会ってしまったような心境です。いったい何があったのでしょうか!?

これまで病気とは無縁で生きてきた自分が、昨年、突然、咳喘息にかかり体調を崩しました。以前喫煙をしていたという人が大人になってかかるというケースが多いらしく、咳が止まらず呼吸に苦しむ文字通り喘息のような病気です。その際に、医者から心肺機能の強化に水泳や有酸素運動を勧められ、自分の身体づくりのため、また体重を減らしたいという切なる思いもあいまって、水泳やマラソンを始めました。
水泳やマラソンなどの運動をコンスタントに続けるようになると、何か目標が欲しくなります。そういえば、学生時代に四国を自転車で一周したこともあったなぁなんて思い出す。ひょっとすると、頑張ってみたら、まだ自分にもトライアスロンのようなスゴイものに挑戦できるかもしれない。

思い立って色々トライアスロンについて調べていくうちに、青山トライアスロン倶楽部(以下「青トラ」)のホームページに出会いました。早速、青トラ主催の「初めてのトライアスロン」に参加して、関口さんが懇切丁寧にトライアスロンのイロハを説明してくれ、トライアスロンの魅力を語ってくださいました。
この機会を通じて、もしかしたら自分にもできるかもしれないと、不思議と自信が漲ってきました。
宮城の七ヶ浜のトライアスロン大会は昨年は震災の影響で開催できなかったが今年は復興に向けて開催される予定だと知り、出るならばぜひこの大会でデビューしたいと思いました。この大会を通じて、被災地を少しでも盛り上げることができればいいなと思い、エントリーを決意しました。
そして、大会まで2ヶ月強、青トラでトレーニングを積み、いよいよ7月1日の「みやぎ国際トライアスロン仙台ベイ七ヶ浜大会」を迎えました。この場をお借りして、自分にとっての初めてのトライアスロンレースを振り返ってみたいと思います。

レース当日は曇り。
開会式は黙祷で始まりました。この海辺で起こった津波により、たくさんの尊い命が失われた。
今日僕はその亡くなった方々の冥福を祈りながら泳ごう、走ろう、一掻き一掻きに祈りを込めようと胸に誓った。
レースの距離はオリンピックディスタンスで、スイム1.5km(2周回)、バイク40km(4周回)、ラン10km(4周回)のコース。さぁ、力の限り頑張るぞ!

■スイム
ウェットスーツを身につけた選手たちが浜へ出ていく。みんながスタート前に海水につかるのを見ながら自分も水に入ってウェットスーツの着心地を調整してみる。水温は21℃前後というが、ウェットスーツを着ているのであまり気にならない。実はウェットスーツを着用してオーシャンスイムをするのは今回が初めて。でも、事前に青トラの企画でウェットスーツを着てプールで泳ぐ練習をしていたので、幾分気持ちに余裕がある。
スイムは通常だとスタート時間をある程度集団ごとに調整するウェーブスタートが一般的だが、このレースでは一斉スタート。スタート時の自分のポジションに悩んでいたら、青トラメンバーがさりげなくアドバイスしてくれ、やや後ろのほうからスタートすることにする。
一斉にスタートすると、最初はぶつかったり、足を引っ張られたり、なかなか思い通りに泳げず、体力と気力を消耗する。ふと気づくと、青トラでコーチに教わってきた基本フォームを崩し、溺れるように泳いでいる自分がいる。何とか気持ちを落ち着かせようと思い、昨日の青トラメンバーのアドバイスを思い出す。「もしスイムでパニックになったら、泳がないでプカ?と空を見上げてみればいい。あるいは背泳ぎでも何でも自分のペースで泳げばいい」
そこで、平泳ぎに切り替えて、何とか自分のペースを取り戻す。平泳ぎだと息つぎの度に前方がよく見えて精神的にも安定する。クロールで泳ぐ人たちが時々自分を抜かしていくのも分かるが、とにかく焦らずに、何とか完泳を目指す。

海から陸地に上がり、トランジットエリアとを結ぶコースの上をウェットスーツのチャックに降ろしながら走っていると、おおぉ、今俺はトライアスロンをやっているんだ!という実感が湧き上がってきて、つい笑顔で走ってしまう。

■バイク

バイクはコース上大きなアップダウンが二箇所。前日に青トラメンバーで下見していたことで精神的に少し安心感がある。
トランジットを発ち、小雨降る中バイクを漕ぎ出す。復興が進み、道路は大分整備されているが、至る所に震災の爪痕が残されており、当時の被害の大きさは想像を絶するものであったろうと思う。途中コースは鋭角に曲がっていてスリップに気をつけるべき場所があり、そこでは大会のルール上、減速して、追抜きも禁止となっている。

まっすぐの道で心地良く走り抜けていくと、後ろから早いバイクに抜かれる。坂道でギアを下げて目一杯漕いでいると、すれ違いざまに反対車線のアスリートから、「ファイト!」と力強い声が聞こえる。青トラメンバーだった!胸がいっぱいになる。今回自分は青トラのトライスーツのオーダーが間に合わなかったため、黒いトライスーツを身につけていたが、バイクで通り際に気づいてくれたことがまた嬉しかった。反対車線を青トラメンバーが通り過ぎた時に、声をかけるのが楽しみで、心なしかバイクを漕ぐ足もスムーズだった。四周回を終えてトランジットエリアへ。

■ラン
ランコースは、2.5kmの往復コースを4周回。道幅は狭く、アップダウンが連続するコース。走り出して早速坂道が待っているなど、最初の走り出しがとにかく辛い。バイクの後に走り出すという練習をしていなかったため、まったくの未知の世界である。果たして無事完走できるのかという不安との闘い。そんな中、どれだけ沿道の声援に力をもらっただろうか。嬉しくて自然と笑みがこぼれる。身体に温かい応援が心身にしみ渡る。ある方は自分のゼッケンの 55番を指して、ゴーゴー!と応援してくださる。俺はできる。できるぞ!坂道を駆け上がる足に力がこもる。青トラメンバーとすれ違いざまにハイタッチしたり、かけ声をかけ合いながらレースを目いっぱい楽しんだ。
最後の4周目に力を振り絞ってゴールを目指して走っていく。トンネルを超えると、ゴールが見える。鳥肌がたち、涙が出てきた。何というすがすがしさだろう。すごいぞ、トライアスロン!
ゴールした時、会場のタイム表示計が壊れていたため自分のタイムが分からなかったが、後ほどリザルトが出てきてびっくりした。3時間11分台。なんと震災の日と同じ3.11。また鳥肌がたちました。何か強いメッセージをもらったような気持ちだった。
■最後に
トライアスロンは一人で始めるにはなかなかハードルが高く、踏み込みづらいスポーツだと思います。自分がこうしてトライアスロンデビューに無事成功できたのも、この素晴らしいきっかけを与えて下さった関口さん、実現に向けて親身にサポートしてくれたコーチ、そして熱くて優しい青トラの仲間たちのお蔭です。この場をお借りして感謝申し上げます。
今ではトライアスロンにすっかり夢中になってしまいました。やっぱり、トライアスロンは気持ちいい。
レース後の達成感が何とも言えない。またこの感覚を味わいたい。
今の自分の目標は宮古島のロングを完走すること!そして、どこまでやれるか自分の限界にチャレンジしたいと思います。素晴らしい仲間とともに。
皆様、今後とも宜しくお願いします。

★雄さんの『みやぎ国際トライアスロン仙台ベイ七ヶ浜大会』初めてのトライアスロンレース★

posted by 2012.09. 4 | メンバー

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