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会員番号108 中沢(りゅうチャン)です
ASTCアジア選手権(2012/館山)パラトライアスロン部(TRI6)で優勝しました。
簡単にパラトライアスロンについて説明します。
パラトライアスロンは、6つのカテゴリーに分かれています。
TRI 1 (対麻痺患者、四肢麻痺患者、ポリオ、両足切断などで下肢を失った人)
バイク競技はハンドサイクル、ランではレーシングウィールチェアー(競技用車いす)を使を使わなければなりません。
TRI 2(膝上から下肢を失った人を含む高度の下肢障害)
競技者はバイク競技では競技用自転車に乗らなければなりません。またラン競技での競技用車いすの使用は禁止されており、松葉杖や承認を受けた義肢を使用し走らなければなりません。
TRI 3(多発性硬化症、筋ジストロフィー、脳性麻痺、両下肢切断あるいは複数肢の麻痺 を有する人)
競技者は、バイク競技は競技用自転車に乗って走らなければなりません。またラン競技は装具または承認を受けた義肢を使用して走らなければなりません。競技用車いすの使用は認められません。
ません。
TRI 4(麻痺や障害などで肘上から、あるいは肘下から上肢を失った人、腕障害または両 上肢の障害を持つ人)
競技者はバイク競技では競技用自転車に乗らなければなりません。承認を受けた義肢、装具あるいは三角巾(吊りひも)を使うことは許可されます。
TRI 5(膝下から下肢を失った人を含む中程度の下肢障害)
競技者は競技用自転車に乗り、ランでは承認を受けた義肢を使用して走らなければなりません。競技用車いすの使用は禁止です。
TRI 6 (視覚障害者。最も補正された[=矯正]視力が20/200の人)
競技全般において、競技者と同性の伴走者1名が伴走することが義務付けられます。競技者と伴走者はスイム、ラン競技中に伴走ロープでつながれている必要があります。 バイク競技はタンデム自転車を使用しなければなりません。
今大会の出場者は、全カテゴリー合わせて6人でした。
・TRI2 1人 ・TRI3 1人 ・TRI5 1人 ・TRI6 3人
競技人口が通常にくらべると、極端に少ないのが解ります。
自分を入れて、3人のTRI6に出場しました。3人なので、最下位でも表彰台。
他のカテゴリーは1人なので、完走すれば優勝。
パラトライアスロンのスイム中止条件は、水温16℃以上、気温20℃以上なので、今回の大会は前日に99%スイム中止と分かっていました。
スイム中止の場合は、バイク20km、ラン5km で終了。通常のように、ディアスロンにならないのです。始めの第一ランが無いので、スタートはバイクで1分ごとにスタートです。
バイク
タンデムバイクの練習を1回しかやって無かったので、正直ちゃんとできるか不安でした。スタートは3番目でした。柳川ペアー、永井ペアー、中沢ペアー。始め、クリートがなかなか入らず少し焦りました。練習不足が原因だと通感です。コースは平たんで、真っすぐな道なのでスピードが出せました。最初のコーナでスピードが失速しすぎで、危うく2人で落車しそうになり怖かったです。1周目で前の永井ペアーを抜き、2週目で義足の方に抜かれ、3週目で最初に走っていた柳川ペアーを抜き、TRI6ではトップでトランジッションエリアに着きました。
ラン
2位との差が約2分でラン突入。2位の柳川ペアーはランが得意なので、途中で抜かれるのは覚悟してました。慣れ無い「見えない眼鏡」を掛けて、原田さんに伴走してもらいながら順調に走っていましたが、折り返し地点で抜かれました。抜かれたときは、正直悔しいです。でも、しょうがない。だって柳川さんはパラリンピック(マラソン)の金メダリストなんだから。最低でも2位かなと思いながら、最終コーナを曲がり、みなさんの声援の中 ラストスパートでゴールしました。ゴール直後、原田さんと抱合い喜んでると、後ろの方から「あー、負けたよ!10秒差で」と柳川さんに言われました。その瞬間、優勝したのが解ったのです。
感想
今回、初出場で初優勝したのは、最高に嬉しいです。青トラのメンバはじめ、関口ん、河原コーチ、そしてガイドをしてくれた原田コーチ、本当にありがとうございす。自分はみなさんに助けてもらいながら、成長しています。最初の頃は、1,2k走るだけで足が痛いと言い、25mまともに泳げない私が、ここまで成長しました。
優勝はした物の、3人の中で、ランが1番遅かったのでこれからの課題です。残念なのは、スイムが中止になってしまったからです。
今度は、ちゃんとしたトライアスロンで優勝したいです。
9月29・30日に開催する「2012世界トライアスロンシリーズ横浜大会」 パラトライアスロン部に出場予定。
目標
2016年 リオデジャネイロオリンピック で正式競技になるパラトライアスロン出場
posted by 2012.04.14 | メンバー