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皆さん、こんにちわ。会員番号46番梅木です。
12月10日に開催された第1回伊豆大島マラソンに参加してきました。
1997年にホノルルに参加して以来超久々のフルマラソン。
青トラでトレーニングをしてきたことの棚卸の意味も含めて、また、来春の宮古島大会に挑戦するための冬季トレーニングとして、久々にフルに挑戦しました。
舞台は、伊豆大島。6月のトライアスロン大会の際に大島の魅力に取りつかれ、青トラのアサケンさんのご友人リス村の山下さんにご紹介いただき、観光特派員になってから初めての大島訪問です。
大会の前日金曜日に大島に入りましたが、朝からあいにくの雨。しかも寒い。
今年一番の冷え込みとのこと。
大島もものすごく寒かったです。しかし、前日の夕方には雨も上がり、大会当日は天気は良さそうとのこと。
そして大会当日。5時に起きて準備を開始。寒い。暗い。
6:30に民宿で朝食。準備は万端。準備を整え受付・スタート地点へ。
天気がいい分、寒さもこたえます。
スタートはトライアスロンでも使った元町港の温泉のそば。
参加者は400人を下回る非常に小規模な大会です。
周囲を見渡しても青トラの「ア」の字も見当たりません。
アローンって感じでウォームアップ。
8:30のスタート3分前。スタート地点は人影もまばら。「タイムで勝負したい人は前にどうぞぉ〜」という係の方の声...でもほとんど前に出て来る人もまばらで、緩そうな大会と思えてしまいました。
そしてスタート。最初の3キロ程度はトライアスロンでも走ったサンセットパームラインを走ります。
観光道路なので、とにかく車がなく海の眺めが最高!天気も最高です!参加して良かったぁ〜と誤解するひと時。
万立浜の手前を右に曲がり、空港を経由して内陸へ入って行きます。
その後岡田港を経由して大島名物の椿トンネルのある10キロ地点までは大島のマラソンを満喫できます。
ここからは島内一周道路が闘いの場です。
10キロまでは軽快・・・ところが・・・椿トンネルを越えて、橋を越えたあたりから上り坂が顔を出し始めます。
6月の大会翌日にも大島一周をバイクで走った時にきつい思いをした大島公園の激坂が待ち受けていたのです。
椿トンネルまでの10キロは5分/キロペースで、身体もいい感じでしたが、この激坂ですっかり調子が狂いました。
ルートラボで見てみると10キロ地点が海抜20メートルでこの激坂の頂上が17.4キロ地点で360メートル。
斜度に直すと4.86%です。正直バイクでもきつかったコースですので、走って上るのは至難の業。
しかもさらにここから5キロ程度はUP・DOWNを繰り返します。ここですっかり魂を抜かれました。
この10キロに60分を要してしまい、ペースも目茶苦茶狂いました。
しかも、ここから波浮港までの区間はほぼ山中を走るために応援をしてくれる島民の方がいないんです。
しかも参加者が少ないので、場所によっては前後にランナーがいない、一人練習と錯覚するような状態に。
般若心経を唱えながら走るようなイメージです。ここは本当に苦しみどころでした。
コース設計者のほくそ笑む顔が浮かぶようです。
さて、そんな山中を越えると波浮港。歌にもなったこの地に入るとエイドも人数も増え、間もなく30キロということもあり、一瞬元気が戻ります。
沿道は島の皆さんが本当に温かく声をかけてくれます。これは大島の本当に素敵なところです。
ゴールの元町に向かって元気を取り戻したいところですが、大島観光名所でもある「地層切断面」の絶景に差し掛かるとまたしても3キロほど3.7%の斜度の坂が延々と始まりました。
私の前を走るランナーは断面の写真を立ち止まって撮影しています。
心の中で「ふざけんな」と思いつつ、死ぬ気で歩かないで前進。
何とか坂を越えましたが、ここで精も根も尽き果てました・・・(笑)
とはいえ30キロも越え、黙々とダラダラと前進。40キロの少し手前の野増のエイドで枯渇しそうになった水分をたっぷりと供給し、ひたすらゴールを目指します。
さらに、さらに、元町に入る手前で宮の沢橋という綺麗な橋があるのですが、ここが最後のいじめの上り。
思わず「もうやめてくれぇ〜」と声を出してしまいました。
そして、やっとの思いで元町に戻ってきました。
97年のホノルルまでは35キロの壁にことごとくやられましたが、今回はまだ壁には突当たりません。
なんだかんだ言って保守的に走ってきたのが良かったのだと思いました。
元町港まで行くと残り1キロ。ここで、時計を見ると目標のサブ4が厳しいことに気付きました。
でも、どこまでふんばれるかやってみよう、とダッシュ(のつもり)。
20キロ地点で爽やかに抜かれて目標にしてきた地元のOSHIMANS(OSHMANSではない)のTシャツの男性をここで捕らえました。
そしてトライアスロンのゴールだった地点で残り500メートル。ただただサブ4を目指して前進します。
ゴールの仲の原園地に入り最後の200メートルを激走し、無事にゴール!
手元の時計を見ると4:00’29、とな・・・
ヘニャヘニャと座り込みましたが、50歳にして今までのフルマラソン最高タイムです。97年は4:06でした。
その後荷物をピックアップし、すぐ隣の御神火温泉に向かい、温泉の手前で荷物を整理していたら、そこへ先ほどのOSHIMANSさんが来て、「ラストナイスランでした!見てましたよ!」と声をかけてくれます。
「地元の方ですよね?」というと「そうですよ。青山トライアスロンってアサケンの?」という問い返し。
私は青トラのバイクジャージでしたので、それを見て青トラのことを分かってくれる嬉しさ。とほんの一瞬ですが、ともに走った方と会話もできた瞬間でした。
大島のマラソンは他にも100キロのウルトラもあります。その時にもまたフルマラソンもあります。
ただ、3/24とここで走ると宮古島に影響してしまうので、参加はやめておきますが、来年もリベンジで島に行こうと思います。
自然の作った島の威厳の前で自分の無力さを痛感させられた大会でした。
でも、終わってみると爽やかな充実感で一杯になりました。
メジャーなマラソン大会もいいですが、こんなささやかな大会も味わい深いものです。
参加される方がいれば大島観光特派員の私が割引証など持っていますので、お声掛けください。
今後も大島といじめられながらも楽しく付き合っていきたいと思います。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
posted by 2011.12.27 | メンバー