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「ジャンケンポン!!」
「おめでとうございます。ステージの方へどうぞ。」
トライアスロン総合博覧会で、白戸太郎さんとのジャンケン大会に勝ち残り、
アスロニア様から「ホノルルトライアスロンエントリー権」をプレゼントして頂きました
会員No31のりえってぃです。
昨年10月から青山トライアスロン倶楽部に入会し練習を始めて、まさか半年で石垣島に続きホノルルにまで出場することになるなんて。。。夢のよう。
と浮かれていたのもつかの間、厳しい現実が。
ホノルル大会は水温が高くなることが予想されるため、スイム時のウエットスーツ着用を推奨していないとのこと。
さらに水温25.6℃を上回れば着用不可に。
ウエットなしで1.5Kmを泳ぐなんて。。。
(着用してもよいのだが、自分の性格からしてそれが出来ない事はわかっていた。)
とにかく大会までスイム練習を頑張ろう!!
溺れなければ何とかなる。
5月13日
出発当日。あらかじめ空港のABCに送っておいたバイクポーターを受け取り、搭乗手続き。
今回は23kg×2個まで預けることができる。
(バイクポーター18Kg,スーツケース15Kgだった)
空港で知り合ったツアー参加の女性達とお食事&生ビールで早くもリラックス。(皆明るくて気さくでした)
ホノルル時間午前中到着。飛行機であまり眠ることが出来ずショボショボしながらツアーバスでホテルへ。チエックイン後、運よくすぐ部屋に入れたので仮眠。
昼過ぎ、近くでガーリックシュリンプの食事。パスポートのコピーではビールを販売してもらえずガックリ。
その後道に迷いながら、青トラメンバーヨッシーに教えてもらっていたトライアスロンショップ「IT&B」へ。
中はホノトラに出る日本人でいっぱいだった。
カッコイイバイクジャージやオリジナルグッズもたくさんあった。
補給食などを買い込みホテルへ戻る。
ホテルの部屋に戻るとバイクポーターが運びこまれていた。
ツアー参加者はホテルの中庭でバイクメンテナンスをしてもらえるので、バイクを組み立て中庭へ。
メンテナンス後はホテルの外を走ってみた。
道がよくわからないのと、右側通行に慣れていないため不安になりホテルの周りを軽く一周して終了。
夕食はバスとタクシーを乗り継ぎ、ワードセンターの近くにある朝日グリルの「オックステールスープ」を食べに。パクチーと牛テールがたっぷり浮かんだスープはさっぱりしていて元気になる。
その晩、ホテルのバスタブで眠りこけてしまい、お湯を飲んで目が覚めた。
危機一髪。大会前に風呂で溺れるなんて笑えない。
5月14日
大会前日。ツアーオプションの「直前クリニック&コース下見」へ。
それぞれのバイクで集団走行。右側走行にまだ緊張感はあるものの、人と一緒だと安心。
大会会場のアラモアナビーチに到着。天気もよく、空と海は青く最高の気分。
2チームに分かれ、スイム練習。
海水は透明度高く、日本の海よりしょっぱい感じがした。
なんとなく浮く感じだったのでほっとする。
その後トランジッション練習。昼間の日差しは相当強いらしく日焼け止めをよく塗れなかった肩をものすごく焼いてしまう。
昼食の後は、13時から日本語での大会説明会に参加。
その後、大会受付、バイクチェックイン、ナンバリング(初めてスタンプだった)をそれぞれ行う。
気温が高いため、パンクの可能性があるのでタイヤの空気は抜いて帰ることに。
それからツアーバスに乗り込み明日のコースの下見。
バイクコースは
アラモアナブールバード → ニミッツハイウエイ → カメハメハハイウェイをホノルル空港方面へ。
空港を過ぎてパールハーバーのゲート手前でUターン、さらにラグーンドライブで海沿いの風が気持ち良いルートを走り、再びカメハメハ、ニミッツと経てアラモアナに戻る。
ランコースは
ホノルルの代表的な3つの公園を走り抜ける。マジックアイランドのトランジションをスタートし、ケワロ湾 → カカアコ・ウォーターフロントパークまで行き、折り返す。
ワイキキの街並みとダイアモンドヘッドを前方に眺めながらアラモアナ公園を目指し、最後はマジックアイランドを1周、青い海と緑の公園をバックに、最高のロケーションでフィニッシュ。
明日はどんな気持ちでここを走るのだろう。
夕方ホテルに戻り、今日一日の団体行動ですっかり打ち解けたツアーメンバーと夕食へ。
何度もホノルルマラソンに出場している通称「夜のリーダー」の後をぞろぞろとついて街中を歩く、手足にナンバリングした集団は異様だった。
マリオットホテル1Fのイタリアンでパスタやピザをシェアしながら、それぞれの思いを熱く語りあった。
21時ホテルの部屋に予約していたロミロミマッサージのお姉さんが。力加減がちょうどよく、うとうとしてしまう。
「明日は大会頑張ってくださいね。」と優しく声をかけて頂き嬉しかった。
5月15日
大会当日。朝3時半にモーニングコール。こんな時間に起きることはめったにない。
ツナサンドとカップケーキの朝食を済ませ、4時にロビー集合。
バスで会場へ。早速トランジッションエリアで道具の準備。そこで事件が。。。
タイヤに空気を入れている最中「パーン」と大きな音が。
どうやらチューブを破裂させてしまったらしい。頭の中は真っ白。
近くにいらした日本人選手がIT&B(初日に訪れたトライアスロンショップ)のブースが会場にあることを教えて下さる。
泣きそうな顔でバイクを運ぶ。
ブースにいらっしゃった佐藤さんという男性がものの数分でチューブを交換。
「もう大丈夫です。安心して走って下さい!!」
佐藤さんありがとうございました。恩人です。
その頃、青トラメンバーの直子ちゃんはバイクシューズをホテルに忘れてしまったらしく、
お友達がシューズをもって会場に向かっているらしい。
大会ってスタートまでも本当に色んなことがあるなぁ。
さて、直子ちゃんのバイクシューズも無事届いたので気を取り直してスイムの試泳。
まだ外は薄暗いが、空も海もネイビーブルーで美しい。
もうすぐスタートだ。緊張してくる。
6時、ウエーブスタートでまず男子がスタート。
青山トライアスロン倶楽部の練習に参加してくれていた、北川弘美ちゃんを発見!
3人で「頑張ろうね!!」と声をかけあう。3人共ウエットは着ていない。
<SWIM1.5km>
6時6分スタート。スタートの合図はピストル音だった。
砂浜から走りだし入水。女子だけのせいかバトルは激しくない。
コースは一直線に並んだブイに沿って沖まで泳いで最後のブイでまた一直線に折り返す。
スタートとゴールの場所が少しずれているのでやや三角形のコースだ。
時々ウェットを着ていないことを思い出しドキドキするが、楽しむことに集中。
私の前に直子ちゃん、弘美ちゃんも頑張っている。
だんだんリラックスしてきて折り返してからは、聞きかじりのTI風!?(笑)スイムも実践。
頭を深く沈めて泳ぐと足が浮いていい感じ。
最後は心から楽しんで泳いでいた。
<BIKE40Km>
トランジッションで足についた砂を落とす。
乗車ラインまで近かったので楽だった。
コースはほぼフラット&直線。まだ右側走行に違和感はあるが32Kmから35Kmで走る。
途中小石などが落ちていたり、突起しているところもあるので注意する。
昨日の競技説明会でパンクは運と日頃の行いもあるというから途中何度か神様にお願いした。
そしてハイウェイに入ると気持ちよくなりある挑戦を。
今までドリンクホルダーとして利用していたDHバーを初めて握ることに成功(笑)
途中では何度か直子ちゃん、弘美ちゃんと合流。
お互いに「ファイト-!!」と声をかけあう。よきライバルだ。
バイクも終盤、ランで飛ばせない私はありったけの力でこぎ続ける。
外国人女性選手が背後から「Good Job!!」と声をかけてくる。
ガッツポーズでそれに応える。
最高の気分でバイクフィニィッシュ。
<RUN10Km>
かなり足が重い。やたら前ももが張っている。最後まで走れるのだろうか。
日頃のコーチの教えを思いだし、重心を前に、自然に足を前にだし、最初は歩幅を小さく進む。
あまり進んでいる感覚はないのだが、景色や足元は公園、海岸、芝生と変わっていく。
エイドステーションは割とこまめにあり、水とゲータレード(スポーツドリンク)がある。
初めてゲータレードを飲んでみた、「うっ!!」あまりなじみのない味に驚く。
だんだん日差しも強くなって暑いのでエイドのたびに頭から水をかぶる。
応援の人に「もう少しだ」と言われるのだが、あとどれ位かわからない。
マイル表示の看板もでてくるが、「1マイルって何キロだったっけ?」とぼんやり考える。
公園では気持よさそうにベンチで寝ているオジさんの横を走る。
あまりの状況の違いに「私達、何でこんなに走っているんだろう?」と一瞬思う。
とりあえず目標タイム2時間50分を意識して走る。
河原コーチに教わった「ゲッツ」や「ベロだし」などもやりながら(見てる人は怖かっただろう)ギリギリ出せるスピードでゆく。
後ろからきた直子ちゃんが軽快に走り去ってゆく(すごいなあ)
ついてゆきたいけどついてゆけない。
でも本当にあと少しっぽいし、時計をみたら目標タイムで行けそうな感じ。
とにかく限界までやろう。
ゴールが見えてきた。テンションあがり最後の力を振り絞る。
「やったぁ。ゴールだ!!」目標タイム達成。
完走メダルを首にかけられる。
直子ちゃんも無事にゴール。
3人で記念撮影。2人共ありがとう。
その晩の完走パーティはハードロックカフェで盛大に。
ツアーメンバー達も無事完走できて、大いに盛り上がる。
大会初めての人、2年ぶりに復活の人、ウルトラマラソンに17回も出ている人、
今回バイクの途中頭から転倒したのに最後まで頑張ってゴールした人など、
面白く興味深い方々の体験談が聞けてとても為になった。
トライアスロンを通じて世界が広がっていくような感じだった。
記録よりも記憶に残る大会だった。
そして最後に応援して下さった皆様、お世話になったたくさんの方々、心からありがとうございました。
これからアイアンマンを目指してまだまだ旅は続いてゆきます。
posted by 2011.05.30 | メンバー