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2023五島長崎国際トライアスロン大会(バラモンキング)のBタイプ(Swim 1.6km、バイク 101.7km、ラン21.1km)に参戦してきました。
私は去年トライアスロンデビューをしたのですが、スイムが本当に遅く完泳・完走が去年の目標でした。一応それは達成できたので、2年目の目標は、オフの期間にスイムをがっつり練習すればかなり速くなっているだろうという想定のもと、ミドル以上にチャレンジすることにしました。周りに無謀だと思われながらも宮古島にエントリーしたものの、落選。。これはどう考えても落選して正解でした(笑)。その代わり、4年ぶりに開催されることになったバラモンキングが例年の距離よりも短くなって開催されることになり、こちらは当選。しかもスイムが(ミドルなら)通常2km位なところ、たったの1.6km!今年のメインイベントに決定です。
<練習>
バラモンがメインイベントとはいえ、課題はほぼスイムのみ。一番時間をかけたのがスイムで、週4-5回プールに通いました。バイクは、カスイチ、合宿、記録認定会などに参加して、長距離を経験。ランは、1月に右足腿を痛めて、痛みが再発がするのが怖くあまり練習しませんでした。
<バラモン出発前/バイク輸送>
飛行機輪行は何度も経験していましたが、今回のバラモンは事前にバイクを輸送しなければいけないとのこと(五島行の飛行機や船がちっちゃいから)で、初のバイク輸送を経験。輸送の前にバイクショップに行き、ハンドルの外し方やリアディレーラーハンガーのつけ方を教えてもらいました。ラッキーなことに、そこでバイクのフレームに巻く緩衝材やそれをとめるマジックテープなどを頂くことができました。その後本番の輸送の前にバイクをばらして箱にいれて、組み立てて、の一連をリハーサル。組み立てなおした後、インドアバイクの練習に行ったのですが、ハンドルの締め方が甘かったらしく、下り坂を下っている最中にハンドルがどんどん前にずれていってしまい冷や汗をかきました。そして、再度バイクをばらし、無事ヤマトさんに引き渡し完了!
<レース前日>
金曜日のお昼に五島入りしたのですが、金土と暇かなと思いきや、ODと違ってレース前にやる事がたくさんありました。金曜日はバイクの受け取り・組み立て・ゼッケン等の受け取り・競技説明会の参加、土曜日はメカチェック(バイクとヘルメット)、バイク預託、Bikeバッグ・Runバッグの預託などなど。バラモンは、第1トランジションと第2トランジションの場所が違うので、前日にバイクや荷物を預けないといけないのです。
全て預けた後、まささんの車でムーさんとランコースを下見に行ってきました。坂のアップダウンが続く続く。これは下見をしておいてよかったです。下見に行けなかった美ゆきさんには「もう坂がすごい!」と期待値(?)をあげて引継ぎをしました。
<レース当日朝>
大会が用意してるシャトルバスでスイム会場へ。ここで青トラチーム全員揃い、スタートが1時間早いムーさん(Aタイプ/ロング)を見送りました。Bタイプ(大塚さん、マサさん、美ゆきさん、私)は、ストレッチしたり、ウエット着たり、コースのブイを確認したり。小雨が降っていましたが、うねりはなく、噂できいていた通り泳ぎやすそうな海。
<スイムパート>
まずは試泳。試泳の時にパニックになっとけば大丈夫ということが経験上分かっていたので、入念に試泳。そして、案の定パニックに(笑)。大抵の人は試泳ブイまで泳いでいっているのに、私は10mくらい泳いでパニックになったので、何度も短距離を行ったり来たりして水慣れ。試泳時間のほぼぎりぎりまで泳ぎました。スタート地点を振り返るとほとんどの人が並んでいて超焦ってたら、青トラメンバーに呼び寄せられ合流。これでかなり心が落ち着きました。予想タイム順に整列し直され、スタートを待ちました。
そして、いよいよスタート。初めての一斉スタートでしたが、予想タイム順に並んでいたので、激しいバトルはなくスムーズにスタート。
バラモンBは1600mを1周回。ODだと750mを2周回することが普通なので、1600mを泳ぎ続けられるかが私にとってのチャレンジ。
ただ、ブイに番号がかいてあり(?から?)、1区間はどれも400mもないので、練習で泳いでる距離と同じ、と言い聞かせ淡々と泳ぎました。途中、ライフセーバーのサップに手がぶつかったら、「ちゃんと前確認しながら泳いでくださいね」と注意を受けたので、こまめにヘッドアップをしました。バラモンは?のブイから?のブイに行くまでのコースがわかりにくく(視界にたくさんブイがみえる)、私が泳いでいた時には、矢印をかいたボードをもったガイドが複数人いて助かりました。私以外の青トラメンバーは気づかなかったようですが。無事制限時間内にスイムアップし、バイクバッグを取りテントの中で着替え。今回はスイムの制限時間が55分、バイクスタートを60分までにしなければいけなかったので、時間短縮のためトライスーツをやめ、スイムの時はウエットの下はバイクパンツとブラ、着替え時には事前に補給食を仕込んでいるバイクジャージを着ればいいようにしていました。靴下をはいて、ジェルを1個飲みバイクへ!この時気づかなかったのですが、グローブをするのを忘れてました。
<バイクパート>
陸に上がればもう大丈夫!スイムがビリではないことだけ確認してバイクに乗りこみました。マサさんから、バイクコースも激坂があるよー、と聞いていたので心の準備ができていましたが、目の前に高層ビルがたちはだかっているような坂が目の前に現れて、思わず笑い。今まで見たことのない光景でした。写真で撮っておきたかった?。坂には何人も人がいるので、全部追い越せるかな?と思いながら見える人は全部抜きました。エイドステーションには、水とスポドリ、オレンジとバナナがあり、一度も止まることなく水と補給食を取ることができました。とはいうものの、ミスった時は「オレンジー!」と叫んでスタッフの方が一緒に走ってきて渡してくれたので止まることがなかったのですが。スタッフさんに感謝です!途中、持参したおにぎりとエネ餅も少し食べましたが、エイドステーションのバナナとオレンジで補給は足りました。後半になると、抜ける相手もいなくなり単独走に。どれ位のペースで走ればランに脚を残せるか分からないまま、飛ばしすぎず、遅すぎずと言い聞かせながら走りました。やはりサイコンをつけてパワーや心拍をみて走るべきだと痛感。次への課題となりました。そしてゴールに。自転車をスタッフに渡し、ランバッグをもらい更衣室に入ったら美ゆきさんがいました!思わず涙がでてしまいましたが、美ゆきさんはさっさとランに行ってしまいました。スイム順位は222位、バイク順位が102位だったので、120人追い越すことができました!
<ランパート>
前日の下見で坂があるのがわかっていたので、エイド以外は歩かないことを目標に。でも、時計をみると軽快に走っているつもりがあまりの遅さにがっくり。これが「脚が残っていない」ということか?と自問自答。心拍はあまり上がっていませんでしたが、体が動かない感じでした。エイドがマラソン大会よりも多く設置されており(確か1.6kmごと)、給水・補給がちゃんとできました。ずっと遅いペースだったのですが、折り返しを過ぎたところでいい感じのペースの女の子がいたのでその子について走りました。ランは、事前に距離をふんだ練習をしておくべきだったなーと反省。
<ゴール>
20キロまでは6?7分台で走っていたのですが、最後の1キロは5分台で走りレッドカーペットへ!大塚さん、マサさん、美ゆきさんが待っていてくれました!ゴールした後は感激で嗚咽と涙。
完走できてよかった?!五島まで来てDNFになったらすごく惨めだろうなと思っていたので、完走できて本当に嬉しかったです。
<次に向けて>
今まで出走してきたODの大会の目的は全部「完泳」で、バイクとランのことを考える余裕がなかったのですが、今回の大会でタイムが遅いもののスイムはなんとか制限時間内にアップできる自信がついたので、スイムの練習は継続しつつ、これからはランとバイクにも時間を割いていきつつ練習内容を考えてやっていきたいと思っています。今年の目標は、ODでスイム40分切り、バイク75分、ラン50分切り!そして来年こそは佐渡にでたいです!
最後に、バラモンに向けてサポートして頂いた青トラのコーチの皆さん、一緒に練習したりアドバイスを下さる青トラの皆さん(特にシニアの先輩達!)に本当に感謝です。今後もよろしくお願いいたします!
オーストラリアのケアンズで開かれた「2023 Cairns Airport IRONMAN Asia-Pacific Championship Cairns」に出場してきました。
実はこの大会にエントリーしたのは2019年の暮れ、つまり2020年のレースに出るつもりでしたが、コロナ禍により延期に延期の末、ようやく辿り着いた「初ロング・初アイアンマン」でした。
私は長い距離が苦手で、当時出場を決めた時も「ノリ」だけでした。練習量も他の仲間に比べると少なく、おまけに直前のロングライドで膝を痛めてしまい、前日はほぼ一睡もできず(こういうところも弱いw)、正直不安だけを抱えてスタートラインに立ちました。
スイム:「ケアンズの海はヤバい!」との噂でビビりまくっていましたが、今年は言い訳ができないほど穏やかでした。でもワタクシ、一度に3.8キロなんて泳いだことがありません。慎重に慎重を重ね何とか2週回目に突入しましたが、案の定2.5キロを過ぎたところあたりで意識が遠のきそうに・・・ラスト1キロは「気を確かに」と唱えながらのアップでした。(あー波酔いして気持ち悪かった・・・)
T1〜バイク:スイムの酔いで気持ち悪かったので、T1は十分な休憩を取り(12分)バイクスタート。スイムの終盤は「このあと180キロ走るなんて考えられない!」と思っていましたが、パートが変わると案外リフレッシュできて気持ちよく滑り出しできました。でも長いのニガテなワタクシは、90キロ付近で足が回せなくなり、巡航スピードも27〜28キロまで低下。終盤は向かい風も相まってヘロヘロでT2へ。
T2〜ラン:バイクで消耗した体力(特に足)は凄まじく、「このあとフルマラソン走るなんて考えられない!」が割と現実的に感じられる中、現地の仲間と日本からの応援を思い出しました。「3年越しに遥々オーストラリアまで来てリタイヤは絶対にしたくない!」と自分に言い聞かせてランへと飛び出しました。
走り出してみると、またまた環境が変わったせいか軽快に足が動くではありませんか!ホント不思議です。今思えば無謀な「キロ6」前後で10キロを走ってしまったのが最後・・・その後はズルズルとタイムが落ち、結局4時間53分かかってしまいましたが、4回訪れる目抜き通りで、多くの観衆と声援を受けられたことがとても大きかったです。
フィニッシュ:ランは周回コースでしたので、3度も回れば景色も声援もお馴染みになり、4周目は顔見知りの沿道のオージーからのボルテージ最高の声援を受け、気持ちよくフィニッシュエリアに戻ってくることができました。
いよいよ待ちに待ったフィニッシュです。レッドカーペットを駆け抜け、ゴール上の電光掲示板に自分の名前とタイムを見た瞬間、それまでの辛く険しい道中がすべて吹っ飛びガッツポーズでフィニッシュ!!その先は楽しい思い出にすべて塗り替えられました。(本当に不思議ですねー)
レースを終えて6日経ちますが、今は楽しかった思い出とレースの反省点しか思い浮かびません。(苦しかった感触は何処へ・・・笑)
こんな麻薬のようなironmanに取り憑かれるトライアスリートが多いことに、ようやく気づきました。
青山トライアスロン倶楽部に入会し、しばらくしてコロナ危機で世界中が大きな変化とチャレンジに見舞われる中、わたしは逆に、試合がない間にしっかり練習できる時間を頂いたととらえました。
ランは人並みにできますが、スイムとバイクはとても苦手で、練習に行くのが嫌で嫌で仕方がなかったです。でも、コーチが大変親切でいつも励ましてくださり、チームの仲間の皆さんも大変暖かく、なんとか幽霊部員から脱出した頃、コロナが終息を迎え、2023年館山トライアスロンの参加の機会を得ることができました。
今回の目標は、無事に怪我なく、生きて帰ることでした。ところが、結果はしっかり記録あり、想定以上のタイムでフィニッシュすることができました。1人でできることは本当に限られますが、多くの方々に支えられることで、思っても見ない力が出るものだなあ、と感慨深かったです。
今回のレースに参加したことで、トライアスロンがさらに好きになりました。しばらく仕事で東京を離れ、熊本がベースの生活になります。青山トライアスロン倶楽部のみなさんと共に、トライアスロンを続けていきたいと思います!!