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8月23日(日)開催のアイアンマン・ジャパン北海道 参戦記
2014年のバラモンキング、2015年の宮古島に続き、3回目のロングディスタンス・レースで初アイアンマンにチャレンジしてきました。
振り返ると世界各地を散々転戦しているプロカテゴリーの海外有力選手が口を揃えて「This is the toughest course!!」とゴール直後のヒーローインタビューで語るほどの難コースだったようです。
それでは下記がゼッケン360番という一選手が体験したレース詳細です。
【Total time 12時間21分 総合239位】
<レース前日>
トライアスロンのロングレースはとにかく前日から忙しいかったです。
僕は朝からバイク&ランで軽く汗を流し、昼にはスイム会場での試泳やバイクチェックイン、夕方には補給食の準備と本番当日朝の支度とやることが一杯でした。
(他の方は車でコースの下見も行かれていたので、時間が幾らあっても足りません)
結局、19時就寝⇒3時起床の予定がずれ込んで、21時過ぎ就寝⇒3時半起きになってしまいました。すでにレースは前日から始まっていますね、、、
<レース当日:スタート前>
朝3時半に起床し、6:10の号砲までまたもや準備であたわた。ここでトラブル発生!!
・前日にもらったはずのアンクルバンド(計測チップ)がない
(ちなみに昨晩から見当たらなかったんですが、気にせず寝ました。笑)
・会場について、レースでは必ず装着しているカーフガードを宿に忘れたと気づく
特に、アンクルバンドはちょっと深刻で、、、DNSになりかねないので、急ぎ近くにいたオフィシャルに質問するも、的を得ない答えで暫くたらい回しにされ、なんとか再発行してもらえました。お陰でスタート前の集合写真にも間に合わず、スタート地点&時刻にギリギリセーフ!
ただ、こういうトラブルって特にロングのレースには付き物なので、実はそんなに慌てませんでした。カーフガードを忘れたことも、「あんなの気休めアイテムだから、効き目なんて元々ない」と開き直りました。
<スイム>
3.8km TIME 1:20
始めから思った以上に出遅れました。去年でも3.8kmは1:12?13が実績タイムだったのになぜか大幅なタイムロス、、、原因不明なんでとりあえず購入から8年ほど経過しているウエットスーツは買い換えようと固く決意!
北海道の洞爺湖のイメージよりは水温が温かく、波もなくて淡水!また、透明度も高いのでまさにちょっと大きなプールで泳いでいるという印象でした。
コース上のファーストブイまでは約800Mと結構遠く、途中の誘導ブイは相当横に流されていたので、エリート選手集団でさえファーストブイまではかなり右手へ曲がって泳いでいました。
もちろん、その後のエイジグループも曲がって泳ぐ中、選手の流れよりも距離を優先し、1人集団から外れ、まっすぐファーストブイを目指しました。
結果、距離が本当に短かったのかも不明ですが、ひとりで泳いでいるとやはりペースは掴みづらく、集団の傍でバトルを避けならが泳いだほうがペースアップできたかもしれません。
<バイク>
180km(獲得標高2000M以上の難コース) TIME 7:02
結果、このバイクパートでも引き続き苦しめられました。特にヒルクライムが最大の武器である僕としては、この難コースの登りでライバルに差をつけるはずでした。ただ大会1週間前からバイクの調子が悪く、結局当日本番でも登りで思った以上に回らない足と格闘し続ける羽目になりました。
バイク序盤、まずは洞爺湖湖畔を20kmほどフラットに快走。僕の場合、レース後半では食べ物を受け付けなくなるため、この段階で固形物(一口ういろう6個やグミ等)を積極的に摂取しました。
しかしこれが裏目にでたのか、いきなり腹痛発生!泣。いきなり食べ過ぎたのか、続いてエイドでもらったスポーツドリンクを摂ると、なぜかそれも体に合わず、飲むたびに腹痛がぶり返すという悪循環の繰り返しでした。
ただ、ハンガーノックだけは避けたいという思いから、嘔吐一歩手前のギリギリのところまでジェルを摂取し続けるという我慢のレース展開でした。
バイク中盤戦、本来見せ場であるはずの100km地点過ぎのヒルクライムも散々なパフォーマンスで、得意の登坂で他の選手にドンドン抜かれる展開に、、ここもひたすら我慢し続けました。
登坂が終わる頃、いよいよジェル摂取も厳しくなったため、持っていた味噌汁パックに手を伸ばす。ここあたりから僕の転機が徐々に訪れました!
バイク終盤戦、とにかく甘いもの以外という気持ちで味噌汁パックを摂取した途端、荒れた胃が治まり始め、甘さと腹痛でウンザリしていた気分も吹き飛ばしてくれました。また、中盤のエイドでは水しかなかったため、ちょっとミネラル/塩分不足が心配でしたが、それも合わせて一気に解消!。そこからは徐々にペースを上げていき、なんとかバイクでの大崩れを免れてフィニッシュできたのは不幸中の幸いでした。
今回の補給食の一番と当たりは『味噌汁パック』!感謝!
<ラン>
42.2km TIME 3:44 (自称:200人抜き!)
結果的に今回のレースの最大の見せ場がランに待っていた。レース前にランは4時間で走れれば大満足という気持ちだったが、それを大きく上回る好タイムがでた!
実はレース中はいつも一切時計を見ないし、自分が今キロ何分で走っているのかも全く把握せずに感覚で体と相談しながら走っています。実際3:44というタイムを知ったのも、レース翌日でした。
ランのスタート/序盤、ここではまず「このペースならずーっと走っていられる」くらいの抑え気味のペースで出発しました。ただ、見渡すと周りはバイク直後でとても辛そうな選手がほとんどで、気づくと軽自動車を抜くスポーツカーのように数十秒ごとにドンドン先行していた他の選手達を抜き去っていました。
ランの中盤、ここでも序盤のペースを一定に保つことだけを心がけながら、面白いくらいに前の選手を追い抜いていけました。とにかくランニングフォームとリズムを維持することだけに集中し、このまま37km地点迄行くことを死守しようという作戦でした。
ただ、やはり20kmを過ぎた地点から、もはやジェルも体が受け付けなくなり、エイドで炭酸飲料とスポーツドリンクだけを一杯ずつ摂取し、走り続ける展開になってきました。
ランの終盤、さすがに30kmを過ぎると徐々に足や体が重くなりペースが落ち始めるのを感じ始めました。ここはとにかく姿勢を維持し、手のふりと足を連動させ体全体をつかったストロークを心がけて、ひたすら耐え続けました。
そしてラスト5kmの37km地点、満身創痍でしたが、全てのリミッターを取り払い、何が起きても走りきる覚悟でまさに”5kmのタイムトライアル”という名のラストスパートをかけ、痛み/吐き気/痺れ/空腹感を全て脇に置き差って、ゴールに向かって疾走しました。恐らく感覚的にはハンガーノック一歩手前でなんとかゴールゲートに辿り着き、『You are an IRONMAMN!!!』のアナウンスを受けてゴール!!なんだか最後は叫びたくなる衝動と共に花道へ突入しゴールゲートを潜り抜けました。
<レースを振り返って>
自分の内面的な部分を取り出してレースを振り返りましたが、それとは別に12時間超のレース中はトランジションや走行中に数え切れない仲間とすれ違い/励まし合い、また応援の方から声援を受けて、数え切れない難局を乗り越えることが出来きました。
更に2,100人を越えるボランティアの方々がエイドや分岐点でサポートしていただいたお陰で、ノンストップ/ノンストレスでレースに集中することが出来きました。
自分自身のゴールの後も制限時間までの約5時間、それぞれのドラマを抱えた選手が次々と引っ切り無しにゴールへ飛び込んでくる姿は、まさに同じストーリーを経験した仲間だからこそ共感し感動しあえる空間で会場は包まれていました。途中で負傷しリタイアした仲間も含め、全てが壮大なドラマを奏でているような特別な一日だったと思います。
こんにちは。
トータルイマージョンの吉野です。
8/16に、青トラ所属パラトライアスロン代表の中澤隆選手のガイドとして、
パラトライアスロン アジア選手権に出場してきましたので報告させていただきます。
トライアスロンに関わる仕事をしている者として、またトライアスリートとして自分の知らない世界を経験しておきたいと思い依頼を受けさせていただきました。
二人の都合がなかなか合わず、事前の練習は三種目とも一回のみ。
スイムとランは問題ないのですが、バイクは普段とは違うタンデムバイクです。
初めて乗った時は正直怖かったです。
知らない方もいるかと思いますので簡単に説明すると、パラトライアスロンの競技距離は25.75kmのスプリントディスタンス。
カテゴリーは障害により5つに分けられていて、中澤選手のカテゴリーはPT5。
唯一、選手とガイドが二人で最初から最後まで行うカテゴリーです。
私は競技を楽しむエイジグルーパー歴23年なので、ナショナルチームに帯同するのは初めての経験です。
みなさん世界で戦っているというプライドが感じられ、私も観光気分は一切抜きで競技に専念する気持ちで過ごしました。
スイム会場は水も綺麗で非常に泳ぎやすいコース。
バイクは途中直角コーナーが二ヵ所。
Uターンが二ヵ所で、あとは軽いアップダウンの直線コース。
ランはほぼフラット。
前々日にバイク、ラン。
前日にスイムの試泳を行い本番に挑みました。
事前にトランジットの動きなどを入念に打ち合わせして朝6:00にスタート。
まず、スイム。
PT5は女子一組を含む三組が同時にスタート。
真ん中からのスタートだったので両側から押される感覚があり泳ぎづらい。
さらに二列づつで泳ぐので余計に泳ぎづらい。
しかし冷静にドラフティングして上手く泳げてスイムゴール。
スイムからバイクのトランジットではウェアの中に入れておいたゼッケンをスルスルと出して走りながら腰にセット。
上手くいった。
そしてバイク。
バイクシューズは先にセットしておいて乗りながら履く作戦。
これも上手くいき、先行していた香港チームを早々に抜き去る。
ここからはガイドのちからがモノをいうバイク。
直線で踏みまくる。
コーナーは怖いのでかなり減速します。
そして立ちこぎも怖いのでシッティングオンリー。
バイクで三分以上は貯金を作ったのであとは落ち着いてラン。
中澤選手を叱咤激励しながらトップでフィニッシュ。
一人のトライアスロンとはまた違った達成感を得られた。
自分の知らない世界を見る事が出来て非常にいい経験になりました。
パラ競技の見方もかなり変わりました。
どちらもスポーツへの向き合い方は同じだし真剣です。
ますますトライアスロンが好きになりました。
中澤選手の益々のレベルアップを期待するとともに、私も頑張ろうと思いました。
次ともに戦う時はDHバー付けて挑みます!
リザルトはこちらから
7/5の昭和記念公園の大会でトライアスロンデビューしました。
泳げないし、ロードバイクも乗ったことないけど
トライアスロンに出てみたいと思い立ったのは昨年の9月でした。
何で泳げないのにトライアスロンに出ようと思ったの?と聞かれるのですが、
泳げないから泳げるようになりたかったし、ロードバイクにも乗ってみたかったからです。
初めは泳げるようになれば何とかなるだろうと
9月〜12月までスポーツジムに通って一人で泳ぐ練習をしていましたが、
なかなか息継ぎができるようにならず…。
7月の昭和記念公園の大会に出ることだけは決めていたので、
このままじゃ大会に間に合わないかも知れないと思い、
トライアスロンのチームに入ろうと12月に青トラの説明会に参加しました。
このときにバイクの選び方のポイントなど聞くことができて、
12月にバイクを購入しました。
忘年会に参加し、皆さん優しくて楽しそうだったので入会しました。
しかし、実際に練習に参加したのは、3月に入ってからでした。
初めてベーシックスイムに参加して、まだ息継ぎができなかったのですが、
個別に教えていただけて、その一回の練習に参加中に息継ぎのコツを掴むことができました。
こんなに簡単に息継ぎができるようになるんだったら、
忙しいと言っていないでもっと早くレッスンに参加すればよかったと後悔しました(笑)
息継ぎができるようになったからといって、
元々泳げなかったので練習に参加していてもだいぶ遅く、
皆さんがガンガン泳いでいるのを見ると本当に私にできるんだろうかと不安もありました。
でも、「無理しないで。自分のペースで大丈夫だからね。」と気遣ってもらったり、
「大会のときはウエットスーツ着れば浮くから大丈夫!」とアドバイスしてもらったり、
私が不安を口にすると「絶対できるから大丈夫」と励ましてもらえました。
また、青トラのメンバーに個人的に輪行の仕方を教えてもらったり、大会の流れの話を聞いたりと、練習以外のときもお世話になりました。
身近にトライアスロンをやっている人が居なかったので
経験している人からのアドバイスは本当に元気付けられました。
大会当日は、事前に大会の流れを聞いていたので落ち着いて参加することができました。
スイムでは練習のときにウエットスーツを着ることもできたので
本番でも慌てることなく着脱することができました。
大会ではウエットスーツを着用している人は少なかったですが、
本当にウエットスーツ着用して出てよかったです!!
慣れない場所やたくさんの人がいたせいか
スタートしてすぐはうまく呼吸ができなくてびっくりしました。
それでも泳ぎきれたのはウエットスーツを着ているので浮くことができたからです。
バイクはフラットペダルで出ました。
サイクルコンピュータも大会2週間前くらいに買いました。
輪行できるようになったのが6月半ばだったため、
バイクでの練習には1度も参加することができなかったのですが、
それでも何とかなりました(笑)
フラットペダルで出たので、ランはバイクを置いたらそのまま走れました。
ゴールしたときは本当にやってみてよかったなと思いました。
たくさんの人にアドバイスしてもらえて、励ましてもらえて
初めての私でも「できるよ」って言ってもらえていたから
最後までやりきることができました。
身近にやっている人が居ないと「大変そう」とか「無理だよ」と言われがちで
すごくハードルが高そうに感じますが、実際にやってる人たちは
「できるよ!大丈夫だよ!」って言ってくれるので環境は本当大事だと思いました。
現に、一年前は泳げなくてロードバイクも乗ったことがなかった私でも
制限時間内に完走することができたので誰でもできると思います。