4月の石垣島でデビューしてから2か月。
初陣の余韻も十分に“熟成”され書き頃になってきたので、夏本番を前にちょっとだけ振り返ってみたいとおもいます。
【石垣島】
4月下旬でありながら気温31℃。
この時期は東京も例年以上に気温が高かったとはいえ、石垣空港で外に出た時の、南国らしいむわっとした空気と強い日差しには、次の日のレースに対して不安を覚えさせられました。
そして当日。朝8時台のスイムスタートでしたが、砂浜でスタート待ちしている時には、既に強い日差しが照り付けていました。
プールで連続200mまでしか泳いだことがなく、750m(次に砂浜に上がれるまでの1周分)持つのかかなり不安に感じながら、初おろしのウェットスーツで入水しました。
しかし、というより案の定、スタート直後に愕然としました----------。後ろから足はつかまれるし、右から左から“幅寄せ”されるし、全方向から攻撃に遭い半分パニック状態です。(もちろん誰も悪気はないのですが。)はじめの300-400mくらいまでは心臓バクバクだったことを鮮明に覚えています------------。
と、冒頭から辛い記憶ばかり書いてしまい、もしこのブログを“これからトライアスロンはじめようかどうしようか”悩んでいる方が読まれていたら、マイナスな方向に仕向けてしまうかもしれません。
でも大丈夫です。つらいのは初レースのはじめの数百mだけです。プールでさえ長距離泳いだことなく初おろしのウェットスーツで入水したわたしでも、400m以降はかなりリラックスして進めました。逆に言えば、初レース前に1度でも海で泳けばかなり安心して入っていけると思います。
そのあとのバイク・ランはとにかく暑さとの勝負でした。
バイクはわりとアップダウンのあるコースですが、ピークを越えて下って行った先には沖縄らしいターコイズブルーの海が見えてきます。ここから先は景色も相俟って爽快に走れるはず、、、、と思いきや、真っ向からの向い風。そう甘くはないんですね。。。
ただ南国の絶景があってこそ、つらいはずの後半も楽しめたのは事実。
最後のランはほぼほぼ平坦な道なのですが、はじめにも書いたとおり気温30℃越え。
アスファルトの照り返しも当然強く、ついついエイドでスポドリをがぶ飲みしては、そのあと後悔しての繰り返しの中、なんとか進んでいきました。。。。
ただ、やっぱり誰しも最後はかっこよくゴールしたいもの。
最後の500mあたりは、いかに“余裕そうに”ゴールするかに腐心しました。へとへとなのにもかかわらず。
そんなこんなで、なんとかデビュー戦のフィニッシュテープを切れたわけですが、
ゴールすると、へとへとなはずなのに感じてしまうんですね、早く次のレースに出たい、と。
【トライアスロンの魅力】
始めて数ヶ月で“トライアスロンの魅力”なんていうのも少々恥ずかしいですが、上で書いた石垣島のあと(時期尚早だとわかりながらも)ミドル2本出てみた今、こんなふうに感じています。
1. 100%のベストコンディションにはなりえないことを楽しめること
どんなに準備しても、何か起こります。体なのか、道具なのか、あるいは環境で。
わたしの場合、正直いまの時点ではその“準備”が要領を得ていないだけの部分も多分にあるのですが。。。。
レース中にパンクもすれば、シューズクリートのねじが吹っ飛んで降車するとき苦労することもあります。(これは日頃から確認していない自分が悪いのですが。。)
あとは、なぜか競技時間中だけピンポイントで天気が悪かったりします。
そういう決して100%の好条件になりえないことを楽しめる人が、トライアスロンにはまっていく人だったりするのかなとおもいます。
できる限り100%に近づけていき・100%の環境になってほしいと祈りながらも、100%になってしまったらつまらない、そんな矛盾した感情を楽しめる人には、トライアスロンはぜひおすすめです。
2.3種目・長距離だからこその面白さ
みなさん仕事なり他のことがある中で、トライアスロンに費やす時間はかなり限られてくるとおもいます。
そんな中、レース前に練習時間を十分に取れる時もあれば、なかなか難しい時もあります。
トライアスロンは、1つ1つの距離も長く、しかも3種目もあるからこそ、一瞬の爆発力ではなく、その
時の状態によって、レース中にいかにゴールするかを考える余地が大きいスポーツだと感じます。だから
こそ、いつもよりも練習できていないならできていないなりに、その中でいかにゴールするかゲーム感覚
で楽しめる人も、向いているのではないかなとおもいます。
【これから】
2025年はかなり背伸びして、ロングに絞って挑戦していきたいですね。
段階を踏んで準備万端になってから臨むのもひとつですが、多少無理してでもとにかくやってみてうまくいかなかったらやりながら変えていく、それも面白いとおもいます。
いずれにせよ、その土地でしか味わえない海の幸・お酒もレース前(?)後に存分に堪能しながら、
肩肘張らずに、ただ“ほんの少しだけ”負けず嫌いなところを出しながら、このスポーツをやっていけたらなと思うところです。